トドワラにて

野付半島 / 北海道別海町




野付半島といえば、関東に住む小生にとっては地の果ての感がある。

東の果て、北の果ての認識があるだけではなく、この半島からは北方領土の国後島が見えるので、ロシアとの国境も近いからなのだろう。


この半島は地図を見るとちょっと不思議な形をしている。
潮の流れの影響で土砂が運ばれ堆積してできた砂嘴という地形で、オホーツク海に向かって弧を描いたように湾曲しているのが特徴的。


その半島の先端付近にトドワラはある。

かつては、その一角に生えていたトドマツの森に、海水が浸食し、
それにより枯死した木々の残骸が自然の脅威を示している。

霧が出ていたら幻想的だったかもしれないとその時は思ったが、
あとで見ると案外これも幻想的だと、小生は感じている。








梅雨空のベール

日本海オロロンライン / 北海道石狩市





日本海オロロンラインを走る。

ぐずついた空模様の札幌市内から北上し、雨と晴れの境目の空に遭遇。
あのベールのような光の向こうは雨が降っている。



北海道には梅雨が無いと聞いていたが、近年温暖化の影響で空模様に影響が出るようになったらしい。
とはいえ本州の梅雨に比べれば、ジメジメした暑っ苦しい空気感もなく、
雲行きが妖しいだけで気温が低い分さわやかに感じる気がする。
いや、本州の気候に慣れている我が身とすれば、むしろ寒いくらいだった。







海のスポットライト

雄冬岬 / 北海道石狩市




雄冬岬展望台(遊歩道)から。


天津風が吹き起こり、雲の通い路から日が差し込んでいる。
さっきまで暗かった海面に幾筋かの光が降りてきている。

スポットライトの様に当たっている、この場所に船でも差し掛かってくれると趣が出ていいのだが、
如何せん自然が相手なので、画面左の船がこの付近に到達したときには惜しくも光は消えていた。








火の鳥 現る

津別峠 / 北海道弟子屈町




雲海の名所、津別峠から。


実はこの日、峠の展望台では雲に覆われていて何も見えなかったらしい。

同じ目的で津別峠を目指す後続車に、この山道で煽られ、
それなら先に行けよとばかりに道幅の広くなったところで道を譲る。
すると木に覆われていた山道に視界が開けており、すでに夜明けが始まっているではないか。

車から急いで飛び下りたのは言うまでもない。
運よく、日の出とともに火の鳥が目の前に現れた。







徐かなること林の如し

釧路湿原 / 北海道釧路町





特に満月という訳でもないが、寒空に月が登っていたので撮ったものだ。

空の蒼さと動きのある雲は、上空に寒風が吹く、未だ春を待つ季節を表しているような気がする。
夕陽を浴びた雲が、もう少し赤く染まって欲しかったが、
そこは自然のなせる業と言うことにしておこう。


細岡展望台にて後ろを振り返ったところ。
上空の風は時折唸り声を上げ雲を煽っていたが、
周りの林は軋むことなく存在感を出していた。




夕空の模様

雄冬岬 / 北海道石狩市




雄冬岬から、度々投稿してます。


梅雨空?の影響を受けてパッとしない空です。

画面下は日本海です。
積丹半島がどの方面に見えるのかわかりませんが、
その辺り全体を覆う雨雲。

空の一部に窓があいてますが、その下に陽が隠れて、上空の羊雲が染まりだしました。






細岡展望台 夕陽

細岡展望台 / 北海道釧路町




青っぽい風景が続いたので、気分転換に赤っぽい風景を。

ここは釧路湿原の細岡展望台。
車があればサクッとアクセスできる、夕陽の名所だ。


以前にも落日の景色を投稿したが、それと全く同じ日のもの。
わずかに視点を変えると、ナイフのような雲が流れていく。
風が強い日ならではの変幻自在の空の風景。





銀屏風

銀屏風 / 北海道室蘭市





室蘭八景、銀屏風。
ここはトッカリショ岬の近くにある、金屏風と対になって室蘭八景のひとつになっている。

夕陽を浴びて金になったり銀に輝いたりするそうだが、
いまのところ小生の稚拙な腕前では金らしくも銀らしくも撮れてない。



ところで、この展望台からだと向こうに港が写り込んでしまい、どうも味気ない写真になってしまう。
駐車場からこの景色はすぐ目の前にある。
そこから高台にしつらえてある展望台に登ってみても、
目の前の木が邪魔して此処までは見えない。
海に出なければ銀屏風をダイナミックに撮れないのだろう。
だとしたら、非常に残念な展望台だ。

そこでトリミングをして自然景観の写真にする。
穏やかな青い海に向こうから風が吹いてくると、水面に風紋が走る。
色は白いが銀屏風とのコントラストで風景を楽しんでみた。




トッカリショ岬にて

トッカリショ岬 / 北海道室蘭市




室蘭八景のひとつ、トッカリショ岬。

この辺りは地球岬から続く断崖絶壁がとても美しいところです。
そして、この岬も火山の火口を彷彿とさせる奇岩の見せ場があります。


この日は空の青さを受入れた広大な海が美しく、水平線上に淡いピンク色に輝く海霧が発生して、空との間に隔たりを演出してくれました。