大仙の滝

 



2020年11月3日


コロナの真最中はどこに行っても空いていた。

政府の頓珍漢な政策で一番困っていたのは観光業界と外食産業だった。

それでも政府の肝煎りのクーポン政策があったが、規制を強いられた国民は外出を敬遠していた。

この期間中は入場制限を設けていた宿泊施設もあったが、温泉で有名な草津でも当日宿泊のホテル予約ができたのは、自分のようなノープラン観光者にはありがたかった。


写真は草津の近くの白砂渓谷にある大仙の滝。

紅葉真盛りに人影乏しい観光名所だった。





明石御崎

 



撮影日: 2022年9月24日





雲のディテールにこだわって補正を加えてみた。
海がもうちょっと明るくできたら良かった気もするんだが、
いま流行りのRAW撮影では無いので修正も効かない。
面倒くさがりの自分にはRAWは向いて無いんだなぁ。
やっぱりJPEG撮って出しが手間要らずでいい気がする。 

海が明るくできたら釣り人も隠し味ではなく、パンチの効いたスパイス的なアイテムになりそうだ。さて、何処にいるでしょうか?


夕焼け後の青暗い空の色

 



2020年8月28日撮影




屋島北嶺からの眺めは以前にも投稿した。
陽が落ちると青暗い色をした空が降りてくる。
サンセットハンターとしてはこう言った時間も愛おしく思えるのだ。

穏やかな瀬戸内の水面を流れるように船が通り過ぎて行く。
日本の大切な風景を心に焼き付けておこう。




神懸りなワンシーン

 



撮影日;2023年2月25日



何回か投稿してきた下田の白浜海岸の鳥居。

日が登ると雲の中に入ってしまったお天道様だが、

時折り雲間から顔を覗かせている。

お天道様が鳥居の上に来るように移動して、

暗めに設定して撮った写真。

鳥居の上に天使の梯子が出現し神懸りなワンショットになった。

ありがたや、ありがたや。




かなり弱目の桜吹雪


撮影日 2022年4月29日

猪苗代湖畔



俺って下手だなぁって思った写真。

桜吹雪はもっと勢い良く散っていたんだが、

何枚も撮ったうちでまともに取れたのが一握りしかない。

その中の一枚がコレだ。


桜吹雪の桜は頭上にあるんだが、あえて画面から外した。

向こうに見える山の斜面の桜から風に吹かれて飛んできている様にも見える。



瀬戸内の海に陽が落ちる




2020年8月28日撮影





遠くから屋島を見ると航空母艦のように見える。
実際には違うだろうが、ほぼ平らなのかもしれないと前回来た時にそう見ていた。
あの時にガイドさんから教えて頂いた北嶺から写真を撮るのが今回の目的だ。

2020年の8月はコロナ禍最盛期だった。
空港でレンタカーを借りた時のお店の人の情報によれば、この日クルマをレンタルしたのは自分ら夫婦ともう2組という事だった。
空気感染は無いと言われたコロナ菌だが、政府が外出自粛政策を貫いたおかげで観光業界や外食産業は大打撃を受けたわけである。

屋島展望台の駐車場から遊歩道を歩いていると途中で高知県から単身赴任されている方と遭遇した。
東京から来た事を告げて彼に距離を取る様に促したが、全く気にされる様子も無く僕らが行こうとする場所まで同行してくださり、ここが良い場所だよと遊鶴亭を案内してくださった。
コロナ禍に有難い事だった。




寿都湾の海岸岩盤

 





寿都湾は好きな撮影スポットだ。
札幌在住の頃は度々出かけて行った。
対岸にニセコや積丹の山々があり、雪が被っている季節は最高のシチュエーションだと思う。
かなり特徴的な岩盤海岸が広がっている。
さらに海岸段丘が広範囲に広がっており、とても興味深い地形だ。
写真は湾の先端にある弁慶岬から撮っている。
寒さゆえに時折り垂れる鼻水が強風で吹き飛ばされる。
煽られて海に転落しない様に柵は越えてはならない。





ランドマーク

 

東尋坊 / 福井県坂井市





以前に投稿した東尋坊、そこから眺める景観。
風力発電所がランドマークになっている、その隣に九頭竜川の河口があるはずだが、
左手の松の枝に視界が阻まれている。
かつて北前船で大賑わいだった三国港もその付近にある。
北前船を操る豪壮な海の男たちもこの東尋坊を目標にして航海していたはずだ。

2023年8月1日 撮影



アトサヌプリ

 


2015年8月29日撮影





硫黄山は岩だらけで不毛な地表であるため、アイヌ語でアトサヌプリ(裸の山)と呼ばれている。
写真のように噴気孔からは噴煙が出ており、特徴的な硫黄のにおいが充満している。
鮮やかな黄色の噴気孔がとても印象的で観ていて飽きない。
噴き上がる噴煙とともに火山性特有の光景を作り出している。




荒涼野反湖畔

 



撮影日 2020年11月3日


紅葉を探しに野反湖まで行ったんだが、

一部に紅葉はあってもほぼ荒涼とした雰囲気しか残っていなかった。

白樺の縦模様を撮ってるうちに、針葉樹が冷風に耐え勝ち誇っているかの様に腕を広げているように見えて、この雰囲気が好きになってしまった。

冬も良いもんだなと思うのは自然界のこの木が醸し出している良さなんだと思う。

感謝。

野付半島の花畑

 


撮影日 2021年6月30日



野付半島は荒涼とした雰囲気が実に良いところだと思う。

実に最果て感ハンパない所なんだが、砂嘴(砂洲)という特殊な地形が広がり、

初夏には一面に写真の様な花が咲き広がっている。

6月末は初夏だと思うが、この辺りはまだ春なのかもしれない。

東京から持って行った軽装の防寒対策では寒さを凌ぎ切れなかったのを覚えている。


冬の入口

 


2019年11月30日 撮影



冬なので冬らしい景色を1つ。

2024年2月5日、暖冬だと思っていた東京にもドカッと雪が降った。

しかも首都高速閉鎖、東名や中央道などの高速道路も閉鎖された。

雪に慣れてる自分は12月から車にスタッドレスを履かせて待っていた。

いざ降ってみるとスタッドレスの効果を確認するどころか高速道路は閉鎖された。

首都圏の道路網はかくも雪に弱い。脆弱すぎるくらいだ。


北海道での生活を経験しておいて良かった。

その前は金沢。その前は新潟だった。

本社に勤務しても東京の他、神奈川だったり静岡だったりの商圏を担当した。

コロナ以降は千葉県を担当している。

サラリーマン人生で得たスキルは、どんな地域に転勤しても環境順応が早いという事。


写真はとある初冬に北海道を旅した時の千歳市で撮った雪のある写真だ。

北海道の冬は寒いんだが、雪があると暖かく感じる。

そんな不思議な感覚が身についたのもサラリーマン生活あっての賜物だ。


紫陽花の妙法寺

 



2021年6月12日撮影



コロナ禍の全盛期は外出自粛って言われていたから、

土日に出かけても閑散としていて、

自分の様に人の気配の無い写真を撮るにはもってこいだった。

ただ、こういう所でもマスクが必須だったりして、

カメラを覗くとマスクから漏れる鼻息でくもって面倒だった事を思い出す。


紫陽花の季節、杉並区の妙法寺にて。





夕暮れにバエる海の鳥居

 



撮影 2020年12月31日




白浜海岸にある白浜神社。
正式には伊古奈比咩命神社と言う姫神様を祀った神社だ。
社伝によれば2,400年の歴史があるとの事なので、
当社も紀元前から存在している歴史遺産なのだ。
我が国には紀元前から存在している御神域が幾つもある。
神社は宗教施設かもしれないが、
古代においてはその地域の首長が宮殿を営んでいた所かもしれない。
そう思えば閉ざされた古代の人々の足跡に触れる事もできるのではないだろうか。

古代の海洋民族はこの海の向こうの島々から渡ってきた。
この地を経由して三島に辿り着き三島大社となったそうだ。





小國神社の夜もみじ2020




   


2020年12月3日撮影




小國神社の紅葉は先月に2023年バージョンを投稿したが、
今回は2020年バージョンを投稿する。
この写真は三脚無しの手持ちだけで撮影したので、
三脚使用でリベンジするのが今回の動機だった。




2023年の撮影時にはスポットライトが減っている様な気がした。
見比べて見たら確かに違う。
2020年はライトアップに奥行きがある。
これはロシアvsウクライナ戦争の影響で電気代が高騰したからか。
国のエネルギー政策の失敗はこんな所にも影響出るのか。

さて本題に戻るが、撮影場所は同じ橋だ。
手持ち撮影の限界ギリギリで撮影しているから失敗作も多い。
この時なぜ三脚立てずに撮影に挑んだのか。
それは神社仏閣での撮影は三脚禁止だと認識していたからだ。
だからカメラ一つの軽装備で挑んでしまった。
それを反省して再チャレンジをしようと思ったのだが、
結果は上のリンク先で確認して欲しい。










伊夜比古さまの桜

 






弥彦神社は、古くは伊夜比古神社として紀元前より此の地に御鎮座されていたそうだ。


我が国には紀元前より存在していた神社が意外にも多く存在している。

しかし、日本の歴史教育では他国の古い文明については学ぶが、

自国の紀元前から存在していた文明ついては学ぶ機会が無かった。


人生で半世紀を通過し、その終盤にさしかかるのに、

あまりにも自国の事を知らないのは情けないことだと思い、

昨今のパワースポットブームに合わせて神社仏閣を巡り歩くようになった。


神社は宗教施設かもしれないが、失われた古代日本の歴史を知る事もできるのだ。


越後一宮 弥彦神社 ご由緒


2021年4月10日撮影



瀬戸内海の日没シーン

 



2020年8月28日撮影




何年か前に本物の讃岐うどんを食べ歩く目的で訪れたついでに、
屋島展望台に立ち寄って、ここの夕焼けはきっとワクワクするぞと目を付けていた場所だ。

あの日、平家物語の名シーンを辿って見てまわり、現在では住宅地になってしまった「那須与一の扇の的」の地を見てがっかりした。
そもそも屋島という島が今では四国本土の半島の様に地続きになっている事も驚きだった。
この島周辺は安徳天皇の御所があったり平氏の拠点があったりで、歴史好きの大好物の場所を大急ぎで見て回った後に屋島展望台に立った。
その日は暑い夏の日中、まさに多島美を誇る瀬戸内海を観て感動していると、
源平合戦の歴史を案内するガイドさんと出会ってしまった。

お互いが歴史好きという事もあって源平時代より先の古代の話しに遡り、
白村江で大敗北を喫した大和朝廷が築いた屋嶋城(やしまのき)の石垣を案内してもらった。
そのガイドさんから屋島の北嶺からの展望情報を仕入れた。
旅をしていて面白いのは自分にこう言った話の引き出しが多い事から、
ガイドブックでは知り得ない情報を学ばせていただいている。














砂丘の色はひとつじゃない

 



2023年9月28日 撮影



鳥取砂丘の砂は一色では無い。
裸足で歩いてみると蟻地獄の様な崩れ落ちる砂も有れば、
土で塗り固めた様な硬い砂もある事に気がつく。
風紋がつきやすい場所もあれば、全く無表情の場所も有る。
砂の色もまちまちだったりする。なかなか興味深い。

この砂は風が運び去ったりしないのだろうか?
海に落ちて波に消されてしまわないのだろうか?
長い長い年月をかけて存在している砂丘。
砂はどこで生まれているんだ?
自然が作り出す神秘でもある。



砂の紋様は風が通った証だ

 






砂丘の表面には風が作った波の様な紋様がある。

風が吹いている間は少しずつ形を変えて出来上がる。

大人数で歩いた足跡も証拠を隠滅するかの様に掻き消される。

北海道では雪の上の風紋をよく見た。

どちらも地表の表情で風を感じる場所なのだ。



2023年9月28日 撮影


初体験!鳥取砂丘。

 


撮影日 2023年9月28日



テレビで見たりして知ってはいたが、実際にその場に立つと気持ちがグングン上がる。

この場所が砂丘への入り口。

ここからダラダラと降っていき、あの陽の当たっているところで駆け上がる。

いわゆるスリバチ形状になっており、底には湧水が滲み出ている。

駆け上がった先がスリバチの向こう側になる馬の背と言うところだ。


強い海風が運んでくる砂が顔に刺さる。

砂の粒子で目がやられて痒くなる。

そして、胡椒を鼻の前で振り掛けた様にくしゃみがやたらと出た。


途中で靴を脱いで裸足になると大地を感じて心地良くなった。

海まで降りて行ったり、登ったり降りたり、湧水を感じたり、

ただひたすら歩いたが非日常を楽しめた。




赤穂の雲は赤かった







明石に住む友人に聞いて訪れた赤穂の海。

伊和都比売神社がある御崎と言うところ。

この神社は山本五十六、東郷平八郎と連合艦隊司令長官が参拝したところらしい。

その下の小洒落た街並みを抜けるとすぐ海だ。

「朝も夕方も素敵ですよ」と教えてもらった通り最高の夕焼けシーンに出っくわした。

陽が沈んだ後に現れた夕照の雲。

あたりは夜へとシーンが変わる。


2022年9月24日 撮影

妙義神社は枝垂れ桜の里

 





僕がこの神社のファンであることは前回の投稿で書いた。
ちなみにだが僕は母親譲りのキリスト教の信者だ。
自分の信仰ゆえ北海道に布教活動にも行っている。

だから神社についてつらつら書いたりするのは不謹慎な事なのかもしれない。
ただ、僕は自分の国について、先祖や父祖たちが大切にしてきたものを、
大切にしていきたいという気持ちを持ち合わせている。
日本の神社仏閣について知っておかなければ、
自分を再確認することは出来ないとも思っている。

神社は宗教施設なのかもしれないが、神社を知れば我が国の失われた歴史も見えてくると思っている。


撮影日:2022年4月9日

白浜の日の出と海の鳥居

 








下田にある白浜海岸と海の鳥居。
何度も投稿してきているが、ここでの日の出は厳かな雰囲気が好きだ。
鳥居があると言うのは重要なファクターなのかも知れない。

日の出のあたりに御神体がある。
島々から渡ってきた民の首長の拠点がこの神社の前身なのかも知れない。


この海は航海船の往来が多く、どの時間にカメラを向けても船が入る。



妙義神社参道の枝垂れ桜

 






妙義神社の枝垂桜は樹齢200年と言われている。

ソメイヨシノでは追いつけない年齢だ。

この桜がアーチ状に咲いて、その向こうに山門が見えるんだが、

参拝客だらけなので上を見上げて記念写真。


神社の境内の其処彼処に枝垂桜がある。

それぞれに趣があり、いずれも年季ものだと感じられる。

ここは枝垂桜の里なのだ。


妙義の御山はそんじょそこらのお山と違って異様さを誇る容姿で、

山域には奇岩・怪石があり有名な場所でもある。

それゆえか近年パワースポットとして人気だったりする。


世の中にパワースポットという言葉が流布する昔のこと、

僕は仕事の仲間とここへドライブに来たことがある。

新緑香る季節の事、神社の境内に足を踏み入れた途端に霊気を感じた。

身体に電気が走った様にぞくぞくしたことを覚えている。

その経験があって僕は当社のファンである。



撮影日:2022年4月9日

新川千本桜は河津桜の並木道

 





千葉県に担当商圏を持つようになって3年経った。

八千代市から佐倉へ移動する時には、

新川沿いに田畑の中を抜けて印旛沼を経由するルートを愛用している。

2年目の春、このルートを抜けた時、

新川沿いに赤味の濃い桜が咲いるのに気がついた。

この界隈の桜が咲きだす前の事だったので、河津桜だと思った。

次の週のある日カメラを持って現地に着いたら、新川沿いの桜は終わっていた。


今年こそは仕損じてなるものかと3日に一度のペースで見回りし、

ついにタイミングを得て“新川千本桜”を近くで眺めることが出来た。


2023年3月10日 撮影

妙義の桜、大文字を添えて

 





妙義神社は桜の名所だ。


妙義山の山腹に大文字。

あの「大」の字は展望台になっているらしい。

神社の境内から見上げると小さく見える。



2022年4月9日撮影

風に揺れる墓守り桜







こんなタイトルを付けたくなる桜の名木。
綺麗な桜はその根元にお墓なり小さな祠があったりする。
先祖を忘れまいとする思いの表れだと思う。

遠目に花の美しさに誘われて近寄って見たら根元に御印があったりする事がある。
祠もそうだが墓石であったり、戦国時代の五輪塔であったり、更に昔の古墳であったり。
不思議なのは風に吹かれて枝がふわふわと揺れているだけなのに、
桜の精霊が手招きしている様にも見える時がある。

成仏された魂が花を通して語りかけて来ていると思えてならない。
これが夕方だと相当ドッキリする。


既に葉桜になりかけていたが、満開の桜が風に揺れているところを想像しながら撮った。

2023年4月22日撮影


観月舞台の桜は高嶺の花だ

 




三井寺には何度か桜を見に行ったが、

観月舞台からの花見の予約サイトがあるのは、今回初めて知った。

宣伝の桜の写真を見た途端、えもいわれぬ魅惑の世界に惹き込まれてしまった。

とは言え、思いつきで旅に出かける自分には、

予約のスケジュールが全く合わない(笑)


仕方ないので、観月舞台の外からで満足させるしかない。

ちょっとした高嶺の花を見る気分だった。



2023年4月2日撮影

紺碧の空に山桜は輝く

 





暮坂峠を六合村方面に下ると、

ヤマザクラの宝庫みたいな谷間を通過する。

クルマを停めて桜の見え方を登ったり下りたりしながら確認する。

立ち位置が違うだけで全く別人の様に見えたりする。

いい場所を見つけたが、車道脇に電線や電柱が入る。

今日の紺碧の空を取り込み、山間を通る電線が映り込まないように苦心した。

この電線が厄介だ。

美人画に鼻毛がついてるくらいに桜の品位が落ちる気がする。


2023年4月22日撮影