山稜を越える雲












草津白根山へと向かう路上にて。


この山の向こうからやってくる風が、山稜を越えようとして、
こちら側の暖まった風に触れて雲になっていく。

雲は朝のゆるい光を浴びて、活力を得た生き物のように動き出す。
一方は山の斜面を下り、他方は上空へと向かうのだが、
そんな雲としての活動も、朝の斜光線の中で儚く消えていく。