千葉氏ゆかりの寺と桜

 





千葉氏家臣の坂尾氏が建てた妙見堂がこの寺の前身らしい。
創建1130年。
この枝垂れ桜は代替わりをしてから400年とか。
江戸時代に栄福寺となった。
色々調べてみると土塁と空堀跡があるとの事。
とすると此処は坂尾氏の居館だったのか。
つまり居館の敷地内に妙見堂を祀っていたものと勝手ながら推察する。


ちなみに保元の乱1156年、平治の乱1160年。
かなり古くから千葉氏はこの辺りに勢力を張っていた。

ところで坂尾と書いて「さんご」と読むらしい。
なかなか読めないが、千葉県内には難読地名も多い。
それらを調べてみると面白い散策が出来るかもしれない。



2023年3月22日撮影



泉自然公園オオヤマザクラ

 







千葉市緑区にある泉自然公園。

その公園の真ん中あたりにあるオオヤマザクラ。

この方向だけが球体に見える不思議。

ちょっとでも場所がズレると球体じゃなくなる。


2022年4月8日撮影


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2024年1月1日は一粒万倍日だった。

開運日でもあり何かを始めるのにちょうど良い日でもあった。

幸か不幸か大晦日から体調を崩して、元旦は寝床で過ごした。

寝床で悶々としている時に、休眠中のブログを再開する事に思いが至った訳である。

2020年からほぼ休眠期に入ったブログなのだが、

趣味の写真はコロナ禍でも休む事なく続いた。

今月は25枚以上の投稿ができたのは一粒万倍日に再開した事に起因するのかもしれない。

そして10年以上書き続けてきた日本の風景への自分の思いを、

これからも書き続けて存在証明として残しておこうと思った次第である。

感謝。





神話の世界と白兎の道







白兎海岸については以前にも投稿した。
日本の渚100選にも選ばれているこの海岸は神話の舞台となっている。
淤岐之島とは別方向に見えるこの島に白い波の道が伸びていく。
あの島にも伝説があるのかもしれない。
そんな気がする海岸だった。



夏の雨晴海岸









冬の雄大な風景写真が多い雨晴海岸。
夏だからか日本アルプスも見えない。
陽が沈みかける時間帯に赤みを帯びるかもしれない東側の空を期待して、
結構ねばってみたがかなりイマイチだった。

伸びる能登半島の先に掛かる雲が輝き出した。
逆光で素顔が見えないが、手前に有名な女岩を配置した。
海と空は青い。



2023年8月撮影





小金井公園の桜











小金井公園は家の近所でもあるので桜の季節は毎年出かけている。

昔は気心の知れた友人家族と、教会の日曜日の礼拝が終わったら、

食事を持ち寄って集まったりしていた。

僕らは月の最初の日曜日は断食をするので、

断食日じゃない日曜日に「今年の見納めだね」と集まったので、

当時は4月の2週目までは桜は持ったんだと思う。


そしてこの桜は、コロナ禍2年目の外出禁止令が出ていた最中に出かけた。

閑散としていたが、同じように桜を愛でに来ている人たちも見かけた。

空気感染は無いと言われていたコロナ。

各都道府県知事は無駄に外出自粛を呼びかけていた。

外出禁止令など関係ない我が職務。ありがたや。。。


2021年3月29日 撮影


白兎海岸の夕焼け

 






ひょっとしたら神聖な場所なのかもしれないが海岸を右往左往してベスポジを探す。

近づいたり離れたり、日没が見える場所を求めてみたが岬の向こう側に陽は降りていった。

厳かな雰囲気を出しておこうと、暗めにして撮る。

上の雲の筋が、もうちょっと赤みが帯びてくれるといいんだが、

これで目一杯の赤さだった。



大国主命と因幡の白兎が出会った場所。

ここが我が国の神話の舞台だ。





暮坂峠の桜

 





2023年の桜前線は随分と急かされて北上した。

おかげで北上州の有名どころの桜は例年より早く散っていた。


日本ロマンチック街道を進むと暮坂と言う峠がある。

峠道には名所の桜より遅咲きの桜が咲いていた。

新緑と紺碧の空とヤマザクラ、見ていて飽きない。


2023年4月22日 撮影


オキノ桜







2023年の北上州の上発知や発地、山妻有に針山などの桜の名所は既に散り終わっていた。

針山の天王桜から下って奥利根ゆけむり街道を右に進むと、

オキノ桜の案内板がすぐ目に入った。

ここの桜はまだ僕の事を待っていてくれた。


駐車場は広くはないが、その脇にジュースの無人販売がある。

湧水の流れを利用して冷えていた。

山国で育った昔、スイカをこうやって冷やして食べた懐かしい記憶が蘇った。


2023年4月22日撮影


針山の天王桜(葉桜)







針山の天王桜。
この一本桜を目当てに夜討ち朝駆けをしたのに、
こんな葉桜で泣けたやつ(笑)

自分の前には所沢からワンボックスで駆けて見えられた御夫婦、
後からはバイク単騎駆けのお兄さん、ともに残念な思いをされていた。

2023年の桜前線は急かされる速さで、青森まで北上し津軽海峡を渡らんとしていた。
自然相手の写真だから、こればかりは如何ともし難い。
そう、自分の思い通りにいかないあたりが人生と同じだ。


2023年4月22日撮影


醍醐の花見

 






太閤秀吉が絶賛した桜の里を一目見ようと、はるばる出向いたのだが折悪く、

花は散り急いで葉桜となった光景を目の当たりにした訳である。

京都市内の遅咲きの桜が満開だった時点で、こうなる事は想定していた。

とは言え、醍醐の花見は秀吉が晩年に催した一大イベントで、

ここでのエピソードと共に歴史ファンの聖地でもある。

実際にはこの桜を見下ろせる高台に秀吉のイベント会場はあったようだ。

秀吉はこの花見の5ヶ月後に没した。


やっぱり五重塔を入れての記念写真だ。

これで満開の桜を心に思い描けるだろう。



2023年4月3日撮影

今井の桜並木

 





今井の桜並木 ←詳細など


千葉県白井市の北部、今井地区は昔の良い雰囲気が残されている。
下総台地のはざまに伸びた用水路の土手沿いに桜並木が広がっている。
昔の人が手賀沼の氾濫から生活を守るために築き上げた用水路だそうだ。
桜は昭和の30年代に整備され桜の名所として我々は春を楽しむ事ができる。
有難い事だ。



2023年3月22日撮影

河津桜並木

 





僕はいつもマイナス補正で写真を撮る。
根が暗いのか、ちょっと暗めの仕上がりが気に入っている。
この時は何故かプラス補正で撮ってみたくなった。
結構、色鮮やかな仕上がりで見た目通りで満足した。

とりあえず今は2023年ものを投稿しておくが、
そのうち蔵出しで同地の暗い仕上がりの桜の写真も出て来ると思う。
こうやって投稿しておくと、あとで比較もできるしという事で。


2023年2月25日撮影


本土寺の桜

 







千葉県の本土寺の桜。

本土寺はアジサイ寺として有名だが、庭園内には桜の木も沢山植っている。
初めてアジサイ寺を撮りに行ったときに桜の木を見てしまい、次の年に桜を眺めに行った次第である。

本土寺の庭園は手入れが行き届いていて気分が上がる。
ユキヤナギを手前に配置し桜を入れ、その奥に山門を添えてみた。


2022年4月撮影

因幡の白兎

 

白兎海岸 / 鳥取市





2023年の夏休みは出雲神話の聖地を訪ねる旅だった。
ここは出雲からの帰り道に寄った、大国主命と因幡の白兎が出逢った場所だ。
この白兎海岸に隣接して道の駅があり、反対側には白兎神社がある。
道の駅を利用できるから双方にアクセスしやすい有難いスポットだった。

参拝を済ませて海岸へ向かえば、折よく日没の時間だ。
すぐそこにある淤岐之島と日没直前の雲を後方に配置して御朱印がわりの写真にしてみた。




御室桜

 




 




京都は仁和寺の御室桜。

桜好きなのに京都での桜は今回が初めてだ。

歴史上の人物が市内の各地に桜を愛でる文化を残してくれている。

彼らの活躍があってこそ、我々日本人は桜を鑑賞する習慣を、

先祖代々持つ様になったと勝手に思い込んでいる。


仁和寺の桜は御室桜と言って、京都市内では遅咲きの品種らしい。

運良く満開だった。

樹高も低いから満開の桜ごしに五重塔が映える。


2023年4月2日撮影


柱状節理の名所








東尋坊と言えば柱状節理の名所だ。
学問的な事はよく分からないが、
六角や五角の形状をした岩の柱が規則正しく整列している。
どうもマグマの仕業らしい…ぐらいにしか自分は理解していない。
とは言えこの規則性を見たら何かのパワーを感じると思うし、
一見の価値は充分あるはずだ。

東尋坊

 








20年前の金沢勤務時代に行った時は冬だったので、
それこそ鉛色の空に、けたたましく打ち寄せる波の音ぐらいの記憶しかない。

今回は中世の城郭と史跡を確認し、そのついでに越前蕎麦を食べるというミッションを掲げて旅に出た。
東尋坊は三國神社にある蕎麦屋の開店までの時間潰しに寄ったのだが、
朝から殺人的な暑さだった事を思い出す。
海は20年前の怒涛の波とは全く違い風もなく穏やかで、空の青さと海の青さとが混ざり合った濃紺色だった。










照紅葉


香嵐渓 / 愛知県豊田市






山道の折り目ごとに息を整えて登る。
日没の斜陽を受けた紅葉が燃え上がっている。

江戸時代に高僧が4,000本の植樹をされたそうだ。
先人の功績あって今の我らは紅葉を堪能させていただいている。
ありがたい事だ。

今を生きる我らは数百年後に日本の豊かな自然を伝えていきたい。






上賀茂神社の斎王桜


上賀茂神社/京都市





2023年の観桜ツアーは思い切って京都へ出かけた。
桜が好きで各地へ出掛けたが、京都だけは踏み入れたことが無かったからだ。

4月上旬では市内の桜は既に終わっていたが、斎王桜は健気にも咲き残っていた。
神社参拝を済ませて歩いていると、遠目に見ても枝垂れ桜が揺れているのが分かる。
風に吹かれて揺れる枝が、おいでおいでと手招きしている振袖の様にように見える。

隣の御所桜は散り終わっていたが、
斎王桜の揺れ具合は鼻の色と共に優美な雰囲気を醸し出していた。




夜への入口/西伊豆にて








堂ヶ島辺りの海岸をバックに取り入れて、
夕闇迫る雰囲気を追求している。

最近の画像編集ソフトを使えば、あの島陰がもっと立体的に表現できるかもしれない。
しかし、そこまでの表現者としての熱意は無い。
撮って出しのJPEGでいいじゃないかと思ってる。

この写真からインスピレーションを受けた友人が絵画にして見せてくれた。
なんか感動しちゃったよ(笑)






西伊豆の海岸






浮島海岸のもう一つの顔。

駐車場の脇から撮ったもの。

本当はもうちょっと明るいのだが、暗めに撮るのが自分の好みだったりする。

こうすると妖しい雰囲気の逢魔が時を感じられる気がする。


この雰囲気が好きなのは、日没の山林の中で不思議な気配を感じた、

幼少の頃の経験があるからだと思う。




浮島海岸にて

 




浮島海岸は西伊豆の堂ヶ島のちょっと北側にある。

太古の海底火山が作り出した、珍しい形の奇岩林立する自然美あふれる海岸だ。

海水浴場なので夏のシーズン中は立ち入る事も儘ならないと思うが、

冬に間であればクルマも楽々止められて、目の前はこんな景観の海が広がっている。

こっちも良いが、あっちも良いぞと言う感じに屹立した岩壁が魅力だ。


この辺りは釣りのスポットでもあったりする。

良くあんなところまで行ったなぁと釣り人のモチベーションに感服する。

波の轟が響き渡る岩壁の上で足を竦ませてはそう思った。



2023年2月撮影


小國神社の夜もみじ



 



写真二連の投稿は初だと思う。

小國神社の紅葉夜景は水面に映り込む照葉の色が綺麗だ。

上は日没後すっかり暗くなってからのもの。

下は日没のまだ明るい時間。


暗さが色々と隠してくれるので紅葉だけが浮かび上がって良い塩梅になる。

ところで此処での撮影に慣れたカメラマンは長靴履きで、川の中をバシャバシャ歩き回っていた。

心得のあるカメラマンは此方に声掛けしてくれるが、そうではないカメラマンも多い。

上の写真、左に三脚の脚が写り込んでいる。

ライトあたりにカメラを覗き込む頭がある。

シャッタースピードを遅くして全体的に暗く撮ってぼかした。

何カットか撮ったが、彼のカメラモニターの光が入ってしまい興醒めした。






小國神社の紅葉







香嵐渓の写真を先に出してしまったが、本来は小國神社の紅葉を朝と晩で撮るのがツアー目的だったのだ。

数年前まで静岡県東部を仕事上の商圏担当をしていたので、

小國神社の紅葉の噂はちらほらと耳にし、折りあらばと狙っていた。

いよいよ商圏交替で千葉へ赴く前の12月に出かけて行った事がある。

なかなか趣きのある紅葉だったのを思い出して、今回出かけてみたわけだ。


小國神社は遠江国一之宮と言う事で、神社ファンに人気のあるスポットだ。

大國主命(オオクニヌシノミコト)を御祭神としており、

自分としては小國=大國の関連性に物凄く興味を惹かれている。


コロナ禍の真っ最中の正月元旦に初詣に出かけた事もある。

鳥居で一礼し参道を進むと、後ろからゴオーと突風に煽られ身体を揺すられた思い出がある。

まさに大國主命の御神威を感じて、それ以来小國神社のファンの一人となっている。





香嵐渓の森の中で

香嵐渓/愛知県



香嵐渓の飯盛山を無心になって登った様に書いてしまったが、

実のところは還暦の身が急登坂に耐えきれず、

ゼエゼエ言ってる呼吸を宥めるべく要所要所で小休止したのが本音である。

小休止したふりをして憧れの紅葉を写真に収める。

息が上がってるから、手ブレした写真が多い。

その中でもこの一枚がまともに写っていた。

手ブレ防止機能が付いてるカメラで手ブレがあるという事は、心臓が破れるかの勢いでバクバク言っていたんだろう。

斜陽の西日が当たっていて紅葉が輝いて見える、

その瞬間に心臓以上に心も躍っていたわけだ(笑)




香嵐渓の紅葉ライトアップ

 




香嵐渓の紅葉を川沿いで楽しむつもりでいたのだが、

なぜか吸い込まれるように森の中へと誘われてしまった。

森の中から紅葉を見るのも悪くはないと心を躍らせてみたものの、道は山の斜面に取り付きそのまま登っていく。

すでに斜陽の時間であるのに、これから山道を登り続けるのもなあ…と思いつつ。

後ろを振り返ると後続の人達の「早く歩けよ」と言わんばかりの無言のプレッシャーに負けてひたすら登ったわけである。


この山は飯盛山と言って、鎌倉時代になって足助氏の拠点があったりした所らしい。

山上には磐座も存在し、古代には祭祀場だったみたいな感じでもある。

その山頂で一息入れたら、暗くなる前に下山だ。

すでに日が暮れて始めると山道の至る所から紅葉を照らすライトが点灯する。


ライトアップされた森は紅葉ではなく黄金の森に見える。

豊臣秀吉の大阪城にあった黄金の茶室を想像したりして、勝手な風情を感じた(笑)






香嵐渓の紅葉

香嵐渓/愛知県豊田市

 


今まで東海地方の紅葉はあまり眼中になかった。

たまたまパワースポットブームで近隣の猿投神社を参拝したついでに、渋滞を乗り越えて訪ねてみたのが本音だ。


紅葉の季節、香嵐渓を目指す道路はどこから行っても大渋滞である。

地元の方々が運営する臨時駐車場にクルマを止めて川沿いの道路を歩く。

橋を渡って交差点を過ぎ、香嵐渓の主峰飯盛山の斜面を目にした時に度肝を抜かれた。

紅葉の森から大地の息吹きが聞こえるではないか。

ここはパワースポットだと直感した。こんな経験いままでした事もない。


2023年、関東地方は異常気象で11月になっても暑い日が続いていた。

都内は11月なのに夏日だった事もある。

11月下旬から急に涼しくなり冬に向かっているのを感じた。

晩夏から秋にかけての秋風なんて感じなかったし、紅葉の事なんて思い出しもしなかった。

いよいよ勤労感謝の日、さすがに紅葉して無いわけがないと思い出かけてみたわけだ。