神の子池 / 序章

神の子池 / 北海道きよさと町





早朝、別海町を出発した時は濃霧だった。
やがて裏摩周と言われる清里峠を登り始めると雨になる。
その雨も峠を通過すると止み、薄日が射しこむ曇り空となった。

網走の教会へと向かう途上、思いがけず「神の子池」の看板を見つけてしまった。


コバルトブルーの池を、ここで投稿すると後が続かないので、
池の玄関にあたるところを投稿してみた(だから題名に序章とつけた)。
流れ出る水にしてみれば出口なのだが。。。

透明度も高いので、水面に周りの物が写り込む。
自分の姿を映したりして腰を抜かさないようにしよう。





夕焼けの丘・霧ケ峰

霧ケ峰高原 / 長野県諏訪市





影のある写真、と言うことを書いてしまったので、その続き。


実は黒くつぶしてあるこの丘には、
ビーナスラインが走っていて、こんな時間ともなると、
ライトをつけた車が向こうからやってくる。
走っている車を入れて写真にするのもいいのだが、
そこは好みの問題で、絶対に写真に入れない。

シャッタースピードを遅くして手前を黒く塗りつぶした写真にするのは、
人為的な構造物を消し込んで、自然の中の写真にしたいという理由があったりする。






霧ケ峰高原の空

霧ケ峰高原 / 長野県諏訪市





ニッコウキスゲを撮りに行ったことは前回に書いた。
しかし、その花が咲いている景観は出来栄えがイマイチなので、
結局自分の好きな空の写真を載せておこう。


画面右下に微かに咲いている。

最近はこういった夕方の写真で、逆光に暗く潰れてしまう花や景観を、
綺麗に再現した写真をよく見るようになった。
それはそれで綺麗だと思うが、やはり影があるから光が際立つと思ったりしている。


だから小生の写真はいつも影がある。

影がある、などと書いてしまうとネガティブな表現になってしまうが。。。








槍ヶ岳・霧ケ峰高原から

霧ケ峰高原 / 長野県諏訪市



富士見茶屋から車山への山道の途中にて。

7月中旬はニッコウキスゲが真盛りということを思い出して、
実家からの帰り道に、それを観に寄り道をした。
勿論かみさんも同伴である。



それにしても文明の利器は大したものだ。
木曜の夕方、室蘭に緊急の仕事が入った。
その時点で飛行機の出発には間に合わないと思った。

しかし、緊急の仕事も予想外に順調に終わり、千歳空港にまっしぐら。
運よく最終の便に間に合い、新千歳発羽田空港を経由し、その日のうちとまでは行かないが、
深夜に都内といっても23区外の自宅に到着。

おかげで金土日の三連休にして、翌朝には実家へ向かう事が出来ました。


80歳を越した両親の元気な姿を見て一件落着。
その帰り道の夕焼け。
槍ヶ岳も見えて何故か満足な強行軍でした。




荒涼トドワラ

トドワラ / 北海道別海町



トドワラ続きで。


遠目に見た昨日投稿の景観を近くで見たところ。
立ち枯れの根元が、かつては存在していた証拠として残っている。

海風が強かったので、水面を小刻みに削りだしたようにも見える。


遊歩道の近くには、恐竜の化石のように巨木が横たわってます。
それはネットで検索して、その画像で確認してください。
小生は手間を惜しみます故え。





野付半島

トドワラ / 北海道別海町




前回投稿のトドワラ続きです。
朽ち果てた木の残骸が醸し出す荒涼とした景観.


水面に飛び出している尖ったものがトドマツの残骸。
地殻変動で地面の沈下があったのか、それとも海面の上昇があったものか、
いずれにしても、トドマツの残骸が風化して、消滅してしまい、
ゆくゆくは何もない湿原になっていくのだそうだ。





トドワラにて

野付半島 / 北海道別海町




野付半島といえば、関東に住む小生にとっては地の果ての感がある。

東の果て、北の果ての認識があるだけではなく、この半島からは北方領土の国後島が見えるので、ロシアとの国境も近いからなのだろう。


この半島は地図を見るとちょっと不思議な形をしている。
潮の流れの影響で土砂が運ばれ堆積してできた砂嘴という地形で、オホーツク海に向かって弧を描いたように湾曲しているのが特徴的。


その半島の先端付近にトドワラはある。

かつては、その一角に生えていたトドマツの森に、海水が浸食し、
それにより枯死した木々の残骸が自然の脅威を示している。

霧が出ていたら幻想的だったかもしれないとその時は思ったが、
あとで見ると案外これも幻想的だと、小生は感じている。








梅雨空のベール

日本海オロロンライン / 北海道石狩市





日本海オロロンラインを走る。

ぐずついた空模様の札幌市内から北上し、雨と晴れの境目の空に遭遇。
あのベールのような光の向こうは雨が降っている。



北海道には梅雨が無いと聞いていたが、近年温暖化の影響で空模様に影響が出るようになったらしい。
とはいえ本州の梅雨に比べれば、ジメジメした暑っ苦しい空気感もなく、
雲行きが妖しいだけで気温が低い分さわやかに感じる気がする。
いや、本州の気候に慣れている我が身とすれば、むしろ寒いくらいだった。







海のスポットライト

雄冬岬 / 北海道石狩市




雄冬岬展望台(遊歩道)から。


天津風が吹き起こり、雲の通い路から日が差し込んでいる。
さっきまで暗かった海面に幾筋かの光が降りてきている。

スポットライトの様に当たっている、この場所に船でも差し掛かってくれると趣が出ていいのだが、
如何せん自然が相手なので、画面左の船がこの付近に到達したときには惜しくも光は消えていた。