雨の秋元湖








行ったその日は雨模様だった。
しかしこの秋元湖、湖の中に島が幾つも点在するのが興味をそそる。


この日初めてこの場所に立ち、西の方を見渡していると、
雨が湖面を強く叩きながらこちらに襲いかかってきた。
怪物のようだった。




舞い昇る霧








猪苗代湖が雨に包まれると、秋元湖も当然のように雨が降り出していた。



やがて雨が止んでも全ては霧に包まれている。
だから目当ての紅葉も当然霧の中。


それでもこの展望台では、谷から吹き上げてくる風が霧の幕を押し広げてくれた。

目の前では秋の色が山間を染め始めている。
そして、その山間の霧が風に吹かれては舞うように天へと昇っていた。




猪苗代湖・材木山










10月の連休のこと。
この日は朝から生憎の愚図ついた空模様だった。
と言っておきながら、そんな空模様が好きなので、

昼前から雨になることなど、お構い無しで出かけたわけでもある。

現地に着くと、案の定にも東の空から雨が降り出してきた。
上空では風がせっせと雨雲を運んでいる。
そんな雲がお天道様の前を過ぎるとこんな光景に出会える。

ここは猪苗代湖の西側の湖岸。
向こうに見えるのが材木山。


大平峠






大平峠。おおひらと読まずにオオダイラと読む。

長野県の木曽から飯田へ抜ける峠道。
峠に立つとアララギという学生時代に覚えた気がする地名が見える。
それと斉藤茂吉の短歌を刻んだ石碑もある。

峠の茶屋もあり駐車場も完備されていながら、見晴だけは良くない。
展望台に立っても、この位置以外は松が邪魔をして視界を妨げる。
仕方が無いので、この谷の僅かなこの区間だけに広がる光景を収めた。

目の前の樹木さえなければ、夕焼けの名場面に出会えるというのに、
非常に残念な峠の一つである。





光の峰








EOS 70Dを買った甥っ子と志賀高原に出かけてみた。
10月の連休はここの紅葉が良いと思いついたのだ。

前日の日本海側は大いに荒れたので、
この日の北信地方にもその残りの雲が広がっていた。
時折、その切れっ端の雲が流れて来ては日差しを遮るので、
明暗のある、こんな塩梅の写真が撮れた。





秋もあけぼの

山田峠 / 群馬県草津町






春はあけぼの・・・と言われるが、
秋のあけぼのも、なかなか見応えがある。

ここは白根山の近く、山田峠。
この日の気温が-3℃、顔が凍みて痛い。
下界の20度前後の気温になれた身体にはキツイのだが、
こんな色合いに染まる東の空を見ていると、人生の指針を感じたりする。





HDRの効果

神津牧場 / 群馬県下仁田町




買い換えたカメラにHDR機能が付いているので試し撮り。
通常だと一番手前は真っ黒に潰れてしまうし、その向こうの山々も、
こんな風に青みがかることはないと思う。

青みがかった山が幾重にも重なり、夕日の照り返しで染まった空と合わせると、
夕方の色彩でいい感じのグラデーション風景が撮れていた。


ちなみに手前の牧草地は神津牧場。
向こうの山は妙義山。