山頂の示現


2010年7月撮影
野麦峠にて






この峠に立って撮影していると、山頂の左に突如大きな雲が湧き立てきた。
風に吹かれて、あるいはあおられて、その部分だけが飛びぬけて高く盛り上がってくる。
その雲だけが日没の斜光線に照らし出されて金色に輝いて見えた。

風に吹かれ、次第に形を変えて神仏の像のようにも見えてくるから不思議だ。
昔の人はこう言うのを見て示現を受けたと言ったのかもしれない。
信心深い目で見れば阿弥陀如来に見えなくもないだろう。


乗鞍岳の標高は3000mを越す。
山頂から見たら、神仏の像はどんな形に見えるのだろうか。








斑尾覚醒

 
斑尾山の朝焼け
9月下旬撮影



ポジフィルム第四弾

初めて五八木から朝日を撮影した写真。
まあ、実際にはこの他にも数枚気に入ったものがあるんだが。。。

雲の合い間から天のコーラスが聞こえてきそうな写真。


こうやって見ると、デジタルカメラでは出せない色合いだと思う。



気圧の谷間にて

 
煙たなびく浅間山
10月中旬撮影




ポジフィルム第三弾

美ヶ原高原美術館の上から、浅間山(右端)方面を撮影。
この日、この上空を境に太平洋側が曇り・・・雨だったかな。
日本海側が快晴だった。

吹き飛ばされそうなくらい、風が強かった。
浅間山の煙は風に吹かれてたなびいている。



高原の夕景の中に

 

霧ヶ峰高原から槍ヶ岳を望む






霧ヶ峰のビーナスライン横のちょっとした車を止めるスペースにて。
白い雲の向こうに見えるは、槍ヶ岳と日本アルプスの山々。

夏の暑い空気の雲が上に、下の白い雲は冷たい空気の雲。
なんとなくドラマチックだったから撮影したのかな。

ポジで撮った写真。
デジタルが流行る前のカメラで撮った写真だ。






雲上の眺め



北信五岳の眺め
春日渓谷/長野県
11月上旬撮影







もう何年も前の写真で、ポジフィルムで撮影していた頃のものだ。
撮影場所ははっきり覚えてないが、
確か春日渓谷の上の方の別荘地辺りからの眺めだったかと思う。
11月3日だったかな。。。

ど真ん中に妙高山がありその手前に黒姫、そして飯縄山だったかな。
手前の山の向こうが長野市、こちら側手前が上田市あたりで、
いずれも雲に覆われて雪原のようにも見える。

初めてこの景色を見た時は度肝を抜かれた。
雲上の世界とはコレなんだ。







夕雲の輝き

 
2010年10月
関見峠から斑尾山



以前、同じ場所からの写真を投稿しましたが、その続編ということで。
実際はもうちょっとぼやけて、ここまでは色彩がはっきりしていませんでしたが、意外にもEOS40Dが頑張ってくれました・・・という写真。
コントラストとか画像処理は全くしていませんが、カメラの何が反応したのか。

例の台風の中で。



山頂の雲

 2010年11月
清里高原にて撮影




山頂が雲に隠れて見えないのも、神秘的でいいかなと思って。。。
どう感じるかは見る人のハートにお任せで。

夕日が当たる、あの山頂付近の雲の中から天の声を聞く・・・
そんな気持ちになるのは僕だけかな。

陰だけになりがちな逆光のなかで、山の険しさを際立たせている、山肌の凍りついた雪が
この写真のエッセンス・・・なんてね。




夜明けの光



2010年7月
五八木より撮影




過労で今日一日ダウン。
情熱も感動も、何処かに仕舞い込んで、ひたすら寝過ごす。

そして、かつての感動を掘り起こす。

地の底からの光。
降り注ぐ陽光ではなく、天を照らす光。
珍しい光景だ。


妖しい雲

 

2009年6月下旬
霧ヶ峰高原にて撮影



霧ヶ峰で撮影した朝焼け。
蜘蛛の糸と言ったら大げさかな。。。
細い雲が風に乗って踊っているようにも見える。
真ん中の記号のような、文字のような不思議な雲。
これから朝日が昇ってくる直前に、紅く浮かびあがってきた。

写真をクリックして大きな画面で見ると、白い点が月だとわかる。




北岳夕照

 

観音平から
2010年11月3日撮影



この山は、日本では富士山に次いで2番目に高い山。
手前に雲がたなびいていれば高さを表現できたのかな。

撮影しながらカモシカの鳴き声を耳にした。
「奥山に もみじふみわけ なく鹿の 声聞くときぞ 秋はかなしき」とは、こんな気分なのか。
なぜか中学生のときに暗記した、百人一首の一首が頭の中に浮かんだ。
展望台は大体どこも吹曝しで、見晴らしが良い分、風通しも最高に良い。
この日も冷たい風が容赦なく吹き付けていた。
いつもは一人なのだが、人生の先輩が富士山を撮影している。

北岳にレンズを向けて撮影していると、右側斜面に夕日が反射している。
僕はすかさず数回シャッターを押す。

快晴の紺碧の空が紅く染まっていく。そして夕闇が迫り、夜へと移り行く。
そんな時間の中で北岳は僕らを見下ろしていた。