醍醐の花見

 






太閤秀吉が絶賛した桜の里を一目見ようと、はるばる出向いたのだが折悪く、

花は散り急いで葉桜となった光景を目の当たりにした訳である。

京都市内の遅咲きの桜が満開だった時点で、こうなる事は想定していた。

とは言え、醍醐の花見は秀吉が晩年に催した一大イベントで、

ここでのエピソードと共に歴史ファンの聖地でもある。

実際にはこの桜を見下ろせる高台に秀吉のイベント会場はあったようだ。

秀吉はこの花見の5ヶ月後に没した。


やっぱり五重塔を入れての記念写真だ。

これで満開の桜を心に思い描けるだろう。



2023年4月3日撮影

今井の桜並木

 





今井の桜並木 ←詳細など


千葉県白井市の北部、今井地区は昔の良い雰囲気が残されている。
下総台地のはざまに伸びた用水路の土手沿いに桜並木が広がっている。
昔の人が手賀沼の氾濫から生活を守るために築き上げた用水路だそうだ。
桜は昭和の30年代に整備され桜の名所として我々は春を楽しむ事ができる。
有難い事だ。



2023年3月22日撮影

河津桜並木

 





僕はいつもマイナス補正で写真を撮る。
根が暗いのか、ちょっと暗めの仕上がりが気に入っている。
この時は何故かプラス補正で撮ってみたくなった。
結構、色鮮やかな仕上がりで見た目通りで満足した。

とりあえず今は2023年ものを投稿しておくが、
そのうち蔵出しで同地の暗い仕上がりの桜の写真も出て来ると思う。
こうやって投稿しておくと、あとで比較もできるしという事で。


2023年2月25日撮影


本土寺の桜

 







千葉県の本土寺の桜。

本土寺はアジサイ寺として有名だが、庭園内には桜の木も沢山植っている。
初めてアジサイ寺を撮りに行ったときに桜の木を見てしまい、次の年に桜を眺めに行った次第である。

本土寺の庭園は手入れが行き届いていて気分が上がる。
ユキヤナギを手前に配置し桜を入れ、その奥に山門を添えてみた。


2022年4月撮影

因幡の白兎

 

白兎海岸 / 鳥取市





2023年の夏休みは出雲神話の聖地を訪ねる旅だった。
ここは出雲からの帰り道に寄った、大国主命と因幡の白兎が出逢った場所だ。
この白兎海岸に隣接して道の駅があり、反対側には白兎神社がある。
道の駅を利用できるから双方にアクセスしやすい有難いスポットだった。

参拝を済ませて海岸へ向かえば、折よく日没の時間だ。
すぐそこにある淤岐之島と日没直前の雲を後方に配置して御朱印がわりの写真にしてみた。




御室桜

 




 




京都は仁和寺の御室桜。

桜好きなのに京都での桜は今回が初めてだ。

歴史上の人物が市内の各地に桜を愛でる文化を残してくれている。

彼らの活躍があってこそ、我々日本人は桜を鑑賞する習慣を、

先祖代々持つ様になったと勝手に思い込んでいる。


仁和寺の桜は御室桜と言って、京都市内では遅咲きの品種らしい。

運良く満開だった。

樹高も低いから満開の桜ごしに五重塔が映える。


2023年4月2日撮影


柱状節理の名所








東尋坊と言えば柱状節理の名所だ。
学問的な事はよく分からないが、
六角や五角の形状をした岩の柱が規則正しく整列している。
どうもマグマの仕業らしい…ぐらいにしか自分は理解していない。
とは言えこの規則性を見たら何かのパワーを感じると思うし、
一見の価値は充分あるはずだ。

東尋坊

 








20年前の金沢勤務時代に行った時は冬だったので、
それこそ鉛色の空に、けたたましく打ち寄せる波の音ぐらいの記憶しかない。

今回は中世の城郭と史跡を確認し、そのついでに越前蕎麦を食べるというミッションを掲げて旅に出た。
東尋坊は三國神社にある蕎麦屋の開店までの時間潰しに寄ったのだが、
朝から殺人的な暑さだった事を思い出す。
海は20年前の怒涛の波とは全く違い風もなく穏やかで、空の青さと海の青さとが混ざり合った濃紺色だった。










照紅葉


香嵐渓 / 愛知県豊田市






山道の折り目ごとに息を整えて登る。
日没の斜陽を受けた紅葉が燃え上がっている。

江戸時代に高僧が4,000本の植樹をされたそうだ。
先人の功績あって今の我らは紅葉を堪能させていただいている。
ありがたい事だ。

今を生きる我らは数百年後に日本の豊かな自然を伝えていきたい。






上賀茂神社の斎王桜


上賀茂神社/京都市





2023年の観桜ツアーは思い切って京都へ出かけた。
桜が好きで各地へ出掛けたが、京都だけは踏み入れたことが無かったからだ。

4月上旬では市内の桜は既に終わっていたが、斎王桜は健気にも咲き残っていた。
神社参拝を済ませて歩いていると、遠目に見ても枝垂れ桜が揺れているのが分かる。
風に吹かれて揺れる枝が、おいでおいでと手招きしている振袖の様にように見える。

隣の御所桜は散り終わっていたが、
斎王桜の揺れ具合は鼻の色と共に優美な雰囲気を醸し出していた。