風に揺れる墓守り桜







こんなタイトルを付けたくなる桜の名木。
綺麗な桜はその根元にお墓なり小さな祠があったりする。
先祖を忘れまいとする思いの表れだと思う。

遠目に花の美しさに誘われて近寄って見たら根元に御印があったりする事がある。
祠もそうだが墓石であったり、戦国時代の五輪塔であったり、更に昔の古墳であったり。
不思議なのは風に吹かれて枝がふわふわと揺れているだけなのに、
桜の精霊が手招きしている様にも見える時がある。

成仏された魂が花を通して語りかけて来ていると思えてならない。
これが夕方だと相当ドッキリする。


既に葉桜になりかけていたが、満開の桜が風に揺れているところを想像しながら撮った。

2023年4月22日撮影


観月舞台の桜は高嶺の花だ

 




三井寺には何度か桜を見に行ったが、

観月舞台からの花見の予約サイトがあるのは、今回初めて知った。

宣伝の桜の写真を見た途端、えもいわれぬ魅惑の世界に惹き込まれてしまった。

とは言え、思いつきで旅に出かける自分には、

予約のスケジュールが全く合わない(笑)


仕方ないので、観月舞台の外からで満足させるしかない。

ちょっとした高嶺の花を見る気分だった。



2023年4月2日撮影

紺碧の空に山桜は輝く

 





暮坂峠を六合村方面に下ると、

ヤマザクラの宝庫みたいな谷間を通過する。

クルマを停めて桜の見え方を登ったり下りたりしながら確認する。

立ち位置が違うだけで全く別人の様に見えたりする。

いい場所を見つけたが、車道脇に電線や電柱が入る。

今日の紺碧の空を取り込み、山間を通る電線が映り込まないように苦心した。

この電線が厄介だ。

美人画に鼻毛がついてるくらいに桜の品位が落ちる気がする。


2023年4月22日撮影


千葉氏ゆかりの寺と桜

 





千葉氏家臣の坂尾氏が建てた妙見堂がこの寺の前身らしい。
創建1130年。
この枝垂れ桜は代替わりをしてから400年とか。
江戸時代に栄福寺となった。
色々調べてみると土塁と空堀跡があるとの事。
とすると此処は坂尾氏の居館だったのか。
つまり居館の敷地内に妙見堂を祀っていたものと勝手ながら推察する。


ちなみに保元の乱1156年、平治の乱1160年。
かなり古くから千葉氏はこの辺りに勢力を張っていた。

ところで坂尾と書いて「さんご」と読むらしい。
なかなか読めないが、千葉県内には難読地名も多い。
それらを調べてみると面白い散策が出来るかもしれない。



2023年3月22日撮影



泉自然公園オオヤマザクラ

 







千葉市緑区にある泉自然公園。

その公園の真ん中あたりにあるオオヤマザクラ。

この方向だけが球体に見える不思議。

ちょっとでも場所がズレると球体じゃなくなる。


2022年4月8日撮影


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2024年1月1日は一粒万倍日だった。

開運日でもあり何かを始めるのにちょうど良い日でもあった。

幸か不幸か大晦日から体調を崩して、元旦は寝床で過ごした。

寝床で悶々としている時に、休眠中のブログを再開する事に思いが至った訳である。

2020年からほぼ休眠期に入ったブログなのだが、

趣味の写真はコロナ禍でも休む事なく続いた。

今月は25枚以上の投稿ができたのは一粒万倍日に再開した事に起因するのかもしれない。

そして10年以上書き続けてきた日本の風景への自分の思いを、

これからも書き続けて存在証明として残しておこうと思った次第である。

感謝。





神話の世界と白兎の道







白兎海岸については以前にも投稿した。
日本の渚100選にも選ばれているこの海岸は神話の舞台となっている。
淤岐之島とは別方向に見えるこの島に白い波の道が伸びていく。
あの島にも伝説があるのかもしれない。
そんな気がする海岸だった。



夏の雨晴海岸









冬の雄大な風景写真が多い雨晴海岸。
夏だからか日本アルプスも見えない。
陽が沈みかける時間帯に赤みを帯びるかもしれない東側の空を期待して、
結構ねばってみたがかなりイマイチだった。

伸びる能登半島の先に掛かる雲が輝き出した。
逆光で素顔が見えないが、手前に有名な女岩を配置した。
海と空は青い。



2023年8月撮影





小金井公園の桜











小金井公園は家の近所でもあるので桜の季節は毎年出かけている。

昔は気心の知れた友人家族と、教会の日曜日の礼拝が終わったら、

食事を持ち寄って集まったりしていた。

僕らは月の最初の日曜日は断食をするので、

断食日じゃない日曜日に「今年の見納めだね」と集まったので、

当時は4月の2週目までは桜は持ったんだと思う。


そしてこの桜は、コロナ禍2年目の外出禁止令が出ていた最中に出かけた。

閑散としていたが、同じように桜を愛でに来ている人たちも見かけた。

空気感染は無いと言われていたコロナ。

各都道府県知事は無駄に外出自粛を呼びかけていた。

外出禁止令など関係ない我が職務。ありがたや。。。


2021年3月29日 撮影


白兎海岸の夕焼け

 






ひょっとしたら神聖な場所なのかもしれないが海岸を右往左往してベスポジを探す。

近づいたり離れたり、日没が見える場所を求めてみたが岬の向こう側に陽は降りていった。

厳かな雰囲気を出しておこうと、暗めにして撮る。

上の雲の筋が、もうちょっと赤みが帯びてくれるといいんだが、

これで目一杯の赤さだった。



大国主命と因幡の白兎が出会った場所。

ここが我が国の神話の舞台だ。





暮坂峠の桜

 





2023年の桜前線は随分と急かされて北上した。

おかげで北上州の有名どころの桜は例年より早く散っていた。


日本ロマンチック街道を進むと暮坂と言う峠がある。

峠道には名所の桜より遅咲きの桜が咲いていた。

新緑と紺碧の空とヤマザクラ、見ていて飽きない。


2023年4月22日 撮影