旅情を感じる風景












ここからの見晴らしはまさに絶景だった。
北アルプス五竜岳、そして春の雪を抱えた山並み。
眼下の盆地は安曇野か。。。

鬼無里から白馬村へと抜ける、国道406号線。
この場所から少し上に登ると、隧道の手前に駐車スペースがある。
しかし、その場所からは折り重なる山稜が邪魔をして見えない。


この場所の上にも下にも、撮影用の駐車スペースがあり、
どちらも、利用したことがあるが、ここまで山の懐が見渡せない。
何年かに一度、この道を走ったが、この風景に出会ったことが無い。
たまたまなのかも知れないが、小生はラッキーだった。
旅心を誘う景色の一つに出会ったのだから。。。








先祖への想い













長野市にある葛山。

そこは先祖ゆかりの城と父祖から伝え聞いた。

撮影のついでに寄り道して、先祖の足跡を感じる。

やがて、はるかな昔へと思いを馳せながら、
空を見上げると夕べの色彩が美しかった。







大岡の山桜










麻績から大岡へ抜けていく道にて、見上げた桜。
ちょうど昇ったばかりの朝日があたり、青い空に花が浮き出るようだった。


毎回思うのだが、あの時の出会いを思い出して、
新たな年に同じ場所へ出かけても、なぜか美しい感動が思い出せない。
だから、出会ったときに声と時間を掛けて撮っている。






鬼無里の滝










文殊滝という。

かつては鬼無里村だったが、現在は長野市鬼無里地区となっている。
奥裾花渓谷を目指して、道なりに進んでいくと右手の対岸に見える。
土倉文殊堂を地図で確認したら、その手前にある滝だ。

土倉文殊堂は旭将軍木曽義仲ゆかりの古刹と聞く。
北陸へ進出する義仲公が、このあたりの住人に
文殊菩薩を預けていったことに始まるらしい。


この道からは滝壷は確認できないが、滝の落差は70m。
春の芽吹きの色合いに、白銀の水が輝いている。











山桜の彩り











色合い違いで楽しむ。

山桜の花の色はバリエーションが豊富だったりもする。




開く天の門










その後、わたしが見ていると、                 
見よ、開いた門が天にあった。                 
そして、さきにラッパのような声で               
わたしに呼びかけるのを聞いた初めの声が、        
「ここに上ってきなさい。 そうしたら、             
これから後に起こるべきことを見せてあげよう」と言った。 

すると、たちまち、わたしは御霊を感じた。          
見よ、御座が天に設けられており、              
その御座にいますかたがあった。                
             
    ヨハネの黙示録4章1-2





大望峠。                              
戸隠からこの峠を目指してくると、その先は鬼無里。    
此処に立つと秘境鬼無里が一望できる名所です。     

でも今回は曇りでアルプスさえも見えない天気です。    







   

             

山上の枝垂桜















不思議なものだ、道に迷ったからこそ、こんな出会いがあった。
人生にも遠回りしなければ出会えないものがある様な気がする。

県道401号を迷うことなく進めば出会わなかった桜だ。
場所は長野市内の中条日下野にある臥雲院へと向かう路上。


どうだろう、見渡す先の幾重にも重なる山の稜線。
足元は谷へと向かい、高度感が更に増し加わる。
霧でも出ようものなら、ちょっとした仙人気分を味わえる。

風を感じ、流れる雲を見ていると
やがて、時間の流れも忘れてしまう。







桜の里・信州新町















この辺りは桜の山と言っていいほど、其処此処に色や形のいい桜が多い。
古くから桜を愛でる先達が居たのだろうか。                   
信州新町の奈津女橋から小川村の大町街道へ抜ける道筋にて。      

              


裾花峡の桜










渓谷の風を受けて宙を舞う                             



長野市の入山地区は裾花峡にあるので、人が住む場所は渓谷の斜面。     
この斜面と向こう側の農作業の斜面との間には裾花川で隔たりがある。    



ここは我が父祖の地。葛山落合神社へ登る道の路傍。                
風に舞う桜の花を見ていると、祖先の歓迎を受けているかのような思いだった。




山桜花・長野県小川村











GWと言えば、僕にとっては山桜を撮りに行くことかな。。。

都心周辺の桜と違って、山の中の桜には違った味気を感じるのだ。
むしろそっちの桜のほうが僕好みと言うべきだろう。

百人一首で覚えたヤマザクラの歌「もろともに あわれと思え ・・・」
何かを語りかけている様な、そんな気がしてならない。