朝焼けの空







僕はこの暖色系の空の色が東雲色だと思っていた。
しかし、色々と調べてみると、この橙色は東雲色ではないらしい。
どちらかと言うと赤橙の色らしい。
そして東雲色は日本古来の色だそうだ。

春はあけぼの
やうやう白くなりゆく山際、少しあかりて・・・

とは、こんな色だと勝手に思い続けて半世紀の人生を歩んでしまった。




After sunset, Mount Asama







日没後の照り返しで、浅間山の稜線が紅く染まった。
上空の青い色と相俟って、対照的な色のコントラストが心を惹きつけます。


蓼科山にある大河原峠駐車場からの眺望。





黎明の光









昨日の投稿とやや同じような場所から。
季節は夏だったような。。。

此処までくる草津側は小雨降る天気。
当然、山の上空にも雨を蓄えた雲が待機中。
重い雰囲気の雲の中、東の空が細い眼のように僅かに開き光が覗いた。

しかし、黎明の光はそれほど時間も経たないうちに閉じてしまい、
やがて雨が降り出した。






黎明の峰々








群馬県と長野県の県境にある山田峠にて。
すでに渋峠が満席状態だった。
このあたりは、その気になれば車でサクッと行けてサクサク移動ができる。

日の出を待って。
前日は新潟県方面(写真左)は雨だったので、雲も残っている。
上空には強風に煽られた雲が流れて行く。
この風がマイナス3度まで空気を冷やしている。




茜色の空の中へ

猪苗代湖 / 福島県郡山市






朝日を浴びて磐梯山が銀色に輝く、そんな光景を空想して此処まで来たのだが、
お目当ての磐梯山は雲の中。しかも東の空も分厚い雲に覆われている。
寝ずに長距離を飛ばして此処まで来たが徒労に終わりそうだった。

そんな諦めかけていた頃、期せずして頭上の暗雲が茜色に染まり始める。
しかも僕よりも早くから活動をしているヤツが空にいる。
ヤツにとってはいい風が吹いているんだろうな、
何度も何度も円を描いて駆け上っていった。




蓼科にて秋の空









志賀高原の渋峠で曇りの写真を撮った日、蓼科高原は快晴だった。

陽が傾き夕方の日差しになるころ、八ヶ岳連峰の頭の上には月が出ている。
秋の彩が裾野を染めて、快晴の空に秋風が流れていく。



雨の秋元湖








行ったその日は雨模様だった。
しかしこの秋元湖、湖の中に島が幾つも点在するのが興味をそそる。


この日初めてこの場所に立ち、西の方を見渡していると、
雨が湖面を強く叩きながらこちらに襲いかかってきた。
怪物のようだった。




舞い昇る霧








猪苗代湖が雨に包まれると、秋元湖も当然のように雨が降り出していた。



やがて雨が止んでも全ては霧に包まれている。
だから目当ての紅葉も当然霧の中。


それでもこの展望台では、谷から吹き上げてくる風が霧の幕を押し広げてくれた。

目の前では秋の色が山間を染め始めている。
そして、その山間の霧が風に吹かれては舞うように天へと昇っていた。




猪苗代湖・材木山










10月の連休のこと。
この日は朝から生憎の愚図ついた空模様だった。
と言っておきながら、そんな空模様が好きなので、

昼前から雨になることなど、お構い無しで出かけたわけでもある。

現地に着くと、案の定にも東の空から雨が降り出してきた。
上空では風がせっせと雨雲を運んでいる。
そんな雲がお天道様の前を過ぎるとこんな光景に出会える。

ここは猪苗代湖の西側の湖岸。
向こうに見えるのが材木山。


大平峠






大平峠。おおひらと読まずにオオダイラと読む。

長野県の木曽から飯田へ抜ける峠道。
峠に立つとアララギという学生時代に覚えた気がする地名が見える。
それと斉藤茂吉の短歌を刻んだ石碑もある。

峠の茶屋もあり駐車場も完備されていながら、見晴だけは良くない。
展望台に立っても、この位置以外は松が邪魔をして視界を妨げる。
仕方が無いので、この谷の僅かなこの区間だけに広がる光景を収めた。

目の前の樹木さえなければ、夕焼けの名場面に出会えるというのに、
非常に残念な峠の一つである。