駒つなぎの桜

長野県阿智村





旧東山道神坂越え、伝教大師最澄ゆかりの信濃比叡廣拯院に車を置き歩く。

写真雑誌では手前に水を張った水田とセットになったものを見かけるが、
現在は名木保護の観点から水田にしてないとのこと。

その昔、奥州に下る源義経がこの木に駒を繋いで一休みした伝承がある。
西国から難所の神坂峠を越えて、さぞかし疲労困憊したのだろう。
こんなところで休まずに、もうちょっと頑張れば廣拯院があったのに。。。







光前寺の水仙

光前寺 / 長野県駒ケ根市





光前寺へ至る通り道には休耕田を利用した水仙の畑がある。

僕がここへ行った5月のGWには終わり始めていたが、
それでも一面に水仙の花が広がっていた。

田んぼの畔をアルプスの前景にして撮ってみれば、
高原風な雰囲気になった。




光前寺の不動滝桜

光前寺 / 長野県駒ケ根市





有名な山門横のシダレザクラを見に行ったのだが、
折り悪くすでに散り終わっていた。

しかし、ここの境内にはシダレザクラがたくさんあり、
まだまだ盛りを迎えたばかり。
調べたところ、境内には70本に及ぶシダレザクラがあるらしい。

特に駐車場あたりの不動滝桜はなかなかの圧巻だった。





中曽根の権現桜

長野県箕輪町大字中曽根





樹齢1000年のエドヒガン。

この桜は平安時代から此処に住んでる。
当時は人家のない原野だったらしい。
そんなころから、この辺りのシンボルとなっていたそうだ。

長野県指定の天然記念物。

ところで、この桜の見応えは、
根本から分かれてる枝で色合いが違うというのが売りらしい。

残念ながら、僕の写真ではそうならない。


根知谷の桜

根知谷 / 新潟県糸魚川市






武田信玄の攻勢に耐え切れず、葛尾城から落ち延びた村上義清は上杉謙信を頼った。
その後、村上義清は根知城を対信濃の前進基地として、根知にある城山に石垣を築いて城郭化したそうだ。
村上義清は武田信玄さえ現れなければ、信州北部を拠点として戦国大名に伸し上がれる実力者だった。

そんな昔のことに思いを巡らせて、此処へは桜のシーズンに何回か足を運んだ。


そういえば、「敵に塩を送る」で有名な塩の道がこの谷を通っていたっけ。





ヒスイ峡展望台から

ヒスイ峡 / 新潟県糸魚川市





前回投稿したあの場所から谷底へ下りる。
そこには峡谷を見渡せる展望公園がある。
周辺は護岸整備されていて、目の前にドデカイ翡翠の原石もあり感動もの。

その展望台から明星山を見上げ、その岩壁下の山桜だ。
僕はこういう佇まいの桜がこの上なく好きだ。






ヒスイ峡の桜

ヒスイ峡 / 新潟県糸魚川市





ちょっと不思議な桜。
枝先にポップコーンの様にぽんぽんと咲いてる。

向こうに見えるは明星山の岩壁。
この桜と岩壁の間には深い渓谷があり、そこがヒスイ峡だ。
ヒスイ峡には整備された展望公園もある。

現在、直通のルートは通行止めになっているが、
高浪の池を経由して迂回ルートで来れる。

高浪の池も不思議な雰囲気のある名所だ。





素桜神社の神代桜Ⅱ

素桜神社 / 長野県長野市





神社の横にある畑からの一枚。
太陽が向こう側にあるので、空が白くて桜とのコントラストもイマイチ。

調べによると、樹高20m。
枝張り東西26m、南北30m。
花は小振りだったが樹勢は大きい。


素桜神社の神代桜

素桜神社 / 長野県長野市




2017年GWのスタートはこの桜からだ。

長野市大字泉平にある素桜神社境内のエドヒガン。
樹齢1200年の国指定天然記念物だ。
素戔嗚命が差した枝が大きくなったとの言い伝えがある。
俄かには信じられない伝承だが、何と言っても日本神話ゆかりの戸隠のエリアでもある。
また、近くには「鑪(たたら)」という地名もあり、出雲系の製鉄技能集団とかかわりがありそうだ。

エドヒガン。
薄紅色の桜だったと思うが、今年は白かった。