モクレンかコブシか






例によってモクレン咲く山。

前回の投稿でモクレンについて書いた。
しかし、ずうっとモクレンだと思っていた木が、実はコブシだと気づかされたことがある。
家の片隅に毎年花をつけるので、それを見ては桜の時期を予測したりしていた。

都内の植物園に出かけた時のこと。
そこで同じ花に『コブシ』という名札を目撃した。
園内にはモクレンも咲いていたので、見比べてみた。
花の大きさ、花弁の数、咲き方など見極め方があるらしい。

この花も、近くで観ればわかると思うが、ここは私有地なので足は踏み込めない。

だからモクレンだと思って撮ってみたものの、実はコブシかもしれない。
なのでタイトルにもモクレンとコブシを入れてみた。

それにしてもスゴイ勢いで咲いている。
ピンで咲いているのは良く目にするが、集団的に咲いているのは見たことがないと思う。






世界遺産・知床






知床半島の夕暮れ。


シカを目撃した遊歩道から、夕陽の照返しを受けて黄昏色に染まりだした知床連山。
第一湖を目の前にすると羅臼岳があり、知床峠を挟んで南側の山々を見たところ。
羅臼岳山頂付近には分厚い雲が乗り掛かっていて、全く退いてくれそうもない様子だったので絵になりそうな部分だけを写真に。

前日の荒れ模様から打って変わり、穏やかな天候に恵まれたとは言え、陽が水平線上に傾くと、フリースを着ていても本州の体質では対応しきれず、ただただ寒いのみ。







寿都湾の景観

寿都湾 / 北海道寿都町





寿都湾にて。


前回投稿した場所と正反対の場所から。

向こう側に薄ら見える白い山は積丹半島です。
潮が引いた後の海岸。その所々に空を飛んできたのか、波に運ばれてきたのか米俵の様な岩が点在してます。
岩の存在からして不思議な景観ですが、はるか太古の昔この辺りにあった海底火山によるものだそうです。

写真を拡大すると波が立っているのがわかります。






浅間山





1月中旬の浅間山。


小生が育った上田市ではここまではっきり姿は見えないが
何といっても、この山は故郷を代表する山の代表格だ。
このBlogで何回も投稿しているが、それだけ思い入れが深いわけだ。

札幌に赴任してしまうと、そう簡単に会えなくなる年老いた両親に会いに行った帰り道。
高速道路を使って一思いに帰ってしまうこともできたが、
両親と同じように会えなくなると思いえば、やはり寄り道して別れの挨拶をしたいと思ったのだ。





寿都湾の輝き

風の街





寿都湾にて。


ことぶきの都と書いて『すっつ』と読みます。
日本海に面したこの寿都湾は強い風が入るのか、風力発電の風車が目印の様に立ち並んでます。
本当は写真の更に左側に有るのですが、そこは小生の写真へのこだわりでカットしてあります。あしからず。

強風で変形した樹木もあるほどの風の通り道らしく、風の街と言われてます。
この日もいい風が通っているのか、海面の至るところで白い波が立ち、綺麗な海の色がなお一層輝いてました。



かつては鰊の漁で栄えた港ですが、この日は「カキ」の看板が街の中にありました。
4月末、ゴールデンウィークが寿都の牡蠣は旬らしい。
寿牡蠣というブランドで、通常のシーズンと違うタイミングで市場に出ているそうです。






月越原野の芽吹き

周氷河地形







月越原野の光る森。

若葉の萌黄色と新芽の赤さ加減が縞模様に、午後の斜光線が白く木肌を浮かび上がらせて、春の野山から脈打つ活力を感じました。



この時はこの辺りの特徴ある景観については、なんの知識もなかったのですが、
あとで調べてみるとスゴイことが分かりました。
このあたりは周氷河地形といって、地中の水分が凍結と融解を繰り返すことによって形成される地形で、北海道ではここの月越原野と稚内にある宗谷丘陵、そして兵庫県の砥峰高原の一部にしか見られないそうだ。なんでも氷河期に形成されたとかいう貴重な景観らしい。

場所は国道229号(雷電国道)を進み、島牧村本目海岸を道道523号(美川黒松内線)で登って行ったところ。







知床の風景

知床五湖遊歩道
知床五湖展望台 / 北海道斜里町







一湖展望台まで駐車場から高架木道を歩いて行く。
世界遺産の自然を守るために工夫がされた遊歩道である。

展望台にて知床連山を背景にした一湖を撮ろうと粘ってみたが、山の頂には分厚い雲が覆いかぶさっていた。
やがて、海を渡ってくる風も冷たくなり、防寒対策がイマイチなこともあって泣く泣く撤収。
その帰り道に、丘の上から此方の様子をうかがっているエゾシカが見えた。
傍らには草を食む数頭の姿が見える。となると、丘の上の彼奴は群れのリーダーかもしれない。

残念なことに、こんな時にもっと拡大して撮れるレンズを持ち合わせてない。
そこで背景に夕陽で輝くオホーツクの海を入れて、姿をシルエットにしてみた。
世界遺産・知床の景観はなかなか見応えがある。






ウスタイベの荒波






ウスタイベ岬にて。

ゴールデンウィーク後半だというのに、上空の低気圧に翻弄されたオホーツク沿岸地方は低温に見舞われ海上も荒れていた。
札幌を出発した時は気温15度になろうとしていたが、枝幸町にあるこの岬に着いたときは3度しかなかった。
そして御覧の様な荒波がこの岬の千畳岩を責め立てていた。




オホーツクブルー







オホーツクに沈む夕陽。


積丹ブルーという色については度々耳にしてましたが、オホーツクブルーについては今回の旅で初めて知りました。
ネットで調べてみると、たしかにちゃんとした規定もあるようだ。
そんなこととは知らず、知床を旅している時に空を焦がしながら沈む夕陽とは対照的なオホーツクの海の青さに感動。その感動を写真に封じ込めました。

写真を撮りながら辺りを振り返ると、ドライブ中の家族やカップルが車を停めて見入ってました。

後で知れば、ここはプユニ岬と言って知床八景に選ばれた名所だけあり、なるほど納得のいく眺めだ。ただ駐車スペースが無いのが残念なのと、展望台の前に立ちはだかる木々が多少眺望を妨げている。







積丹ブルー

シャコタンブルー






これが積丹ブルー、だと思ってます。

積丹半島には独特な青い海が広がってます。
この色彩の海を見に来る旅行者も多いそうです。
北海道の日本海側なので暗くて寂しいイメージが強いですが、GW前半は穏やかな青い海が広がってます。

積丹半島西岸の泊村から、雷電海岸、寿都方面を見てますが、
あの向こうに見える雪の山が空と海の青さに融けて、とても印象的でした。