闇の中での葛藤

 
妙高高原・五八木より
2009年9月撮影


似たような写真だけど、再登場だと思ってね。

ところで、
日の出写真を撮る時は、まだ暗い時間に山道を車で駆け上ることが多い。
これでもか~!っと言う具合に、エンジンを吹かしながら駆け上る。
真っ暗で、車一台が通過できる細い道を、道にはみ出した木の枝を払いながら進むのである。
車の中ではガンガン音楽をならす。最大ボリュームに近い、もちろん車の外にも音が漏れる。
民家があれば、深夜の騒音に違いない。
なぜ、そうするのか・・・
怖いから。

『鬼哭』という言葉を知っているだろうか。
草木も眠る、丑三つ時。
谷間を登る途中で、小用を足しに車の外に出てみれば分かるかもしれない。
風が凪いで入る時、暴風の時は、そんな経験はない。
ある程度、強い風が吹いている時に、聞こえてくる。

背筋がぞくぞくする瞬間だ。
たまりかねて車に飛び乗り、アクセルべた踏みで、また駆け上る。

でも、そんな時こそ。
いい日の出を迎えることが出来る様な気がする。
風が強ければ雲が流れる。
そして、こんな写真が撮れるのである。








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