香嵐渓の紅葉ライトアップ

 




香嵐渓の紅葉を川沿いで楽しむつもりでいたのだが、

なぜか吸い込まれるように森の中へと誘われてしまった。

森の中から紅葉を見るのも悪くはないと心を躍らせてみたものの、道は山の斜面に取り付きそのまま登っていく。

すでに斜陽の時間であるのに、これから山道を登り続けるのもなあ…と思いつつ。

後ろを振り返ると後続の人達の「早く歩けよ」と言わんばかりの無言のプレッシャーに負けてひたすら登ったわけである。


この山は飯盛山と言って、鎌倉時代になって足助氏の拠点があったりした所らしい。

山上には磐座も存在し、古代には祭祀場だったみたいな感じでもある。

その山頂で一息入れたら、暗くなる前に下山だ。

すでに日が暮れて始めると山道の至る所から紅葉を照らすライトが点灯する。


ライトアップされた森は紅葉ではなく黄金の森に見える。

豊臣秀吉の大阪城にあった黄金の茶室を想像したりして、勝手な風情を感じた(笑)






香嵐渓の紅葉

香嵐渓/愛知県豊田市

 


今まで東海地方の紅葉はあまり眼中になかった。

たまたまパワースポットブームで近隣の猿投神社を参拝したついでに、渋滞を乗り越えて訪ねてみたのが本音だ。


紅葉の季節、香嵐渓を目指す道路はどこから行っても大渋滞である。

地元の方々が運営する臨時駐車場にクルマを止めて川沿いの道路を歩く。

橋を渡って交差点を過ぎ、香嵐渓の主峰飯盛山の斜面を目にした時に度肝を抜かれた。

紅葉の森から大地の息吹きが聞こえるではないか。

ここはパワースポットだと直感した。こんな経験いままでした事もない。


2023年、関東地方は異常気象で11月になっても暑い日が続いていた。

都内は11月なのに夏日だった事もある。

11月下旬から急に涼しくなり冬に向かっているのを感じた。

晩夏から秋にかけての秋風なんて感じなかったし、紅葉の事なんて思い出しもしなかった。

いよいよ勤労感謝の日、さすがに紅葉して無いわけがないと思い出かけてみたわけだ。




金色に輝く朝日と海の鳥居

 

白浜神社/静岡県下田市






白浜神社(伊古奈比咩命神社)については何度も夕方のシーンを投稿してきた。

今回は朝日。
日の出後のお天道様が雲隠れしたので、全体的に明るくなった。

数ヶ月前に買った角形フィルターを使って、
ホワイトバランスを曇りに設定したら、あら不思議〜金色に輝く世界に仕上がった。


今回は風も強く波も高いのがバンバン押し寄せていた。
もちろん長時間露光にしたのだが、まだまだ足りなかったかな。
白い波が筋状になって押し寄せている。

金色に輝く朝日が神社参拝の御利益だと思える。
ありがたや、ありがたや。




みなみの桜並木

 

みなみの桜並木 / 静岡県南伊豆町





2022年の桜狩りはここからスタートだ。

建国記念日の東京は前夜からの雪に足止めを喰らったが、

南伊豆へ来てみてビックリ、もう桜が咲いていた。

春はここから始まってる。


足元の菜の花が物足りないが、まあこれで良しとしよう。

昼すぎまでは晴れていたが、

おやつの時間以降は雲が多くなってきた。


流れる雲の間から日が差し込むタイミングを見計らってパチリ。

光の加減で影日向になり、

微妙に桜が斑になっているけど御愛嬌ということで。


よく見れば、人力車と車夫のお兄さんにスポットライトがあたり、

あの背中が演出する雰囲気のある観光写真となった。



リンク先⇒『南伊豆町観光協会』



湿原の雄阿寒岳

 

釧路湿原から/北海道釧路町






同じ色合いの写真が続く。

2年前の9月の連休に釧路湿原で撮った雄阿寒岳。
場所は細岡展望台から。

眼前に湿原を蛇行する釧路川を無視して、
屹立して聳える、名前にして雄々しく見える阿寒の山だ。

早朝に釧路市内のホテルを出た時は雨が降っていたが、
展望台から雄阿寒岳を望んでいると朝日が差し込み、
やがて晴れ間が開いて行くタイミングで撮ったものだ。

太鼓の昔、大湿原は釧路の内海の下だった。
おそらく縄文海進と言われていた頃のこの辺は、
遠浅な浅瀬が入り込んでいたのかもしれない。

この湿原の対岸には岬の地名がいくつかあり、
人が住んでいた遺跡も出てきている。


白浜神社御神体

 

白浜海岸/静岡県下田市





前回の投稿より続く。


白浜神社、またの名を伊古奈比咩命神社の御神体。

今まであちこちで見てきた御神体は大概が巨木であったり岩山であったり。
はたまた磐座と言われる岩石であったりしたが、沖の島々が御神体というのは初めてだった。
この沖の先の島の先の島々が御神体とは、なんと壮大なことか。
その島々を眺めていると、物凄くパワーを感じたりするのは僕だけではあるまい。

ここは絶対にパワースポットだと思う。










夕方の白浜海岸と鳥居

 


白濱神社/静岡県下田市







二、三年前の春。コロナが流行る前だったと思う。
河津桜を再び撮りに出かけたけど、折悪く河津は何処もかしこも駐車場がいっぱいで、クルマを入れる事も止める事もできずに諦めて別なエリアを目指して南下した。

思えばそれが御縁と言うものなのか、道中に”伊古奈比咩“と言う文字を見てしまい、
無性に胸騒ぎがしてしょうがないので、歩いて伊古奈比咩命に会いに行った。


通称は白浜神社と言う。ここは下田の白浜海岸である。

沖に見える神津島など伊豆七島を御神体とする神社で、
三島大社がこの地を経由して彼の地に鎮座されたとの由。

海岸近くの森林に囲まれた小高い丘の上にある、
実に雰囲気の良い神社であった。



それから暫く経って、一昨年の大晦日、
コロナ禍ではありましたが、
無病息災の一年を過ごせた感謝を申し上げに詣でたのでありました。






木花咲耶姫の微笑み

 

大観山展望所/神奈川県箱根町





2020年の個人成績(売上げ)は惨憺たるものだった。

3月に始まったコロナ騒動から自分の担当商圏では県の指導やら感染拡大やらで、度々規制がかかり売上げが見込めなくなることは2度3度どころではなかった。
勤め先の我が社は外資系の販売会社特有の性(サガ)で不振原因の犯人を特定する。
先年の2019年に引き続き2020年も小生が不振原因だと認定された。
ただ今回は付き合いの深い担当商圏をはずされるだけに留まらず、
長年慣れ親しんだチームから叩き出される事になった。
言うまでもないが、2020年はコロナ騒動が、2019年は新任マネジャーと営業部長の戦略ミスだと自分は思っている。


自分の担当商圏は神奈川県の東名高速道路沿いの横浜市から
静岡県富士市までの静岡県東部全域だ。

小田原からは箱根峠を越えて、三島や修善寺方面へ抜けて行く。
その逆も然りで箱根越えは高速道路を走るよりも楽しかった。
特にあのヘアピンカーブを全速で駆け上るスピード感は何度となく心を高揚させた。

2017年に北海道から転属してきたが、北海道に転属する2014年まで大体同じエリアを担当していたので箱根越えには慣れ親しんできたし、色々と随分と思い入れもあり感慨深い。


後任への引継ぎも終わり、また一人で峠を越えた。
ちょっと遠回りして大観山の展望所へ富士山を見に、
いやこれは何日も前から異動前に見納める日として計画していた。
年齢的には、仕事でここを通る事はもう無いだろうとの思いもあったので、
仕事には持参することのない愛用のカメラを同乗させた。


この場に立って数十分もしないうちに、
芦ノ湖を囲む箱根の山々は日暮れを迎えて暗くなってきたが、
その向こうの富士山は夕陽のスポットライトを浴びて風景の中に浮かび上がる。

そのとき富士の神、
木花咲耶姫命の微笑みを見た思いがした。




桜並木と弥彦山

大河津分水さくら公園/新潟県燕市

 




弥彦山と桜をセットで撮りたいと思い立ち出かけた新潟県。

目当ての弥彦山は何処からでもよく見て取れるが、なかなか雰囲気のある桜に出会えず、新潟五大ラーメンを食べ食べあっちこっちへ走って行って出会った場所。

望遠レンズを使って弥彦山を大きく捉えたかったが、技量不足で画面の隅にちょこっと御印程度にしか収められない。悔しいがそこまでの技が使えない(笑)

それでも僕には満足の写真になった。

信仰の山、弥彦山。

その麓に弥彦神社がある。


2021年撮影




神橋から紅葉


神橋から/栃木県日光市




2021年の紅葉。11月初旬の連休を使って旅に出る。
コロナで国際線は空港が封鎖されているはずなのだが、
日光と言うところは大したものだ、何処も彼処も外国人観光客が日本人観光客並みに居るのは驚きだった。

この日、雲ひとつない抜ける青空の下、
朝の陽を浴びた紅葉の樹々が神々しく輝いて見えた。
場所は神橋。
足下に大谷川。道路の反対側に見える川沿いの森林。

皆思い思いにポーズを取って写真を撮っている。
その横から記念写真の邪魔にならないように撮った僕の日光の記念写真。