香嵐渓の紅葉を川沿いで楽しむつもりでいたのだが、
なぜか吸い込まれるように森の中へと誘われてしまった。
森の中から紅葉を見るのも悪くはないと心を躍らせてみたものの、道は山の斜面に取り付きそのまま登っていく。
すでに斜陽の時間であるのに、これから山道を登り続けるのもなあ…と思いつつ。
後ろを振り返ると後続の人達の「早く歩けよ」と言わんばかりの無言のプレッシャーに負けてひたすら登ったわけである。
この山は飯盛山と言って、鎌倉時代になって足助氏の拠点があったりした所らしい。
山上には磐座も存在し、古代には祭祀場だったみたいな感じでもある。
その山頂で一息入れたら、暗くなる前に下山だ。
すでに日が暮れて始めると山道の至る所から紅葉を照らすライトが点灯する。
ライトアップされた森は紅葉ではなく黄金の森に見える。
豊臣秀吉の大阪城にあった黄金の茶室を想像したりして、勝手な風情を感じた(笑)